ミネソタ州クララシティの地域社会
私の所属地区にあるこのクラブから非常に創意あふれる提案があったことをとても誇りに思います。これを実践すれば、高齢者居住区域に暮らす人たちの日々の生活は大きく変わることでしょう。皆が結集して共通の目的に向かうのは素晴らしいことです。ライオンであることをますます誇りに思います。
ブライアン・シーハン国際第一副会長が所属する5M-4地区にある米国ミネソタ州クララシティでは、LCIF人道支援マッチング交付金によって地域社会が活性化し、住民はその効果を実感しています。LCIF人道支援マッチング交付金は、地域社会が最も必要としているものを見極め、それを実現するために役立てられます。65,000ドルの交付金は、介護施設であるクララシティ・ケアセンターの近くに、身体が不自由な人も利用しやすい遊び場を開設することに充てられました。車いすのまま乗れるブランコ、スピナーなど、身体の状態を問わず皆で一緒に遊べる遊具が設置されています。
この事業の発案者は、クララシティ・ライオンズクラブ会長のライオン ローリー・ディーケンです。彼女が孫を連れて、高齢者向け住宅地であるプレーリー・パーク・プレイスにいる義理の母親を訪ねた際、孫が屋外で遊べる場所がそこにないことに気づいたのがきっかけでした。
ディーケンと彼女の仲間のライオンズは、すぐに行動を起こしてこのニーズに応えました。この事業では計画を始めてから資金獲得までに3年を費やしましたが、その間地域全体が、子どもたちのことを思う気持ちから、公園の建設に協力しました。この公園は今、あらゆる年齢層の住民に親しまれる場所となっています。
この公園で、ある夫婦がピクニックテーブルを2つ置いて子どもたちを見守っていました。そこなら施設で過ごしている彼らの親たちも、窓越しに孫の遊ぶ様子を見られるからです。他の人も自分たちと同じようにして楽しめるようにと、夫婦はテーブルをその場に残していきました。子どもたちが遊んでいると住民たちがテーブルに集まってきて子どもたちに声を掛けたりすることもあり、世代を超えた交流が広がっています。
「こうした思いやりの行動を継続するのはライオンズのレガシーの一環であり、本当に心温まるものです」とディーケンは話します。